Web3や仮想通貨の世界でカギとなる技術、「ブロックチェーン」
仮想通貨はこれがないと始まらない!と言われるくらいの革新的な技術なのですが、複雑な技術のためなかなか理解されないこともしばしば…

言葉は聞いたことあるけどちゃんとわかってないなあ…



つい難しいイメージを持たれがちだけど、革新的な技術なの!わかりやすく説明していくね



待ってました先生!今日も解説よろしくおねがいします!



もちろん!今日の授業内容は以下の通り!


ブロックチェーンとは



ではまず定義から!





なるほど…ようは情報を記録してくれる技術ってことね



「記録」って簡単なように見えて意外と抜けちゃったり、なくしちゃったりするじゃない?
ブロックチェーンは、そういうことを防げる技術なの!



うーん確かに…日記を1週間記録続けてそのあと放置しちゃうとかあるもんね、私の人生記録が…



それはNANAさんの習慣の問題だけど、マニュアル作業を減らすって意味ではそうかもね
ブロックチェーンの主な特徴



定義はわかったけれど、今の技術と何が違うの?



そうね…主な特徴は3つ!


ブロックチェーンの特徴①改ざんが難しい



ブロックチェーンは取引がブロックごとにつながっている状況なのは定義で説明したね





みた!この迷路みたいな図だね



そう、このブロックごとが一つ一つの情報なんだけど…





もし誰かがそのブロック情報を変えようと思ったら一つのパズルの形が変わってしまいチェーンがつながらなくなってしまうの



確かに違う形のパズルはあてはまらないもんね!
ブロックチェーンの特徴②取引者全員が記録を持つ



これはどういうこと?



今までのは銀行や金融機関などが巨大なコンピュータを使ってデータを全部保存していたの



ええ!それってもしその巨大なコンピュータが壊れたら…



データは吹き飛ぶわね



ひえええ



一方で、ブロックチェーンはいうならばたくさんの小さなコンピュータに記録が残っている状況なの



もし一部がダウンしてもデータが全部消えるということは基本ないのです



なるほど!1つの大きなものに依存するのではなく、みんなそれぞれで情報を共有して支えあうって形なのね!
ブロックチェーンの特徴③運営側のコストが低い



えーこれは意外!よくビットコインのマイニングコストが…というじゃん?



それは確かに、維持コストとして電気代はあるよ



ただ、従来は巨大な高性能なコンピュータを守らなきゃだから点検なども含めてコストが高いの



ブロックチェーンの場合は?



ブロックチェーンでは、取引をする側の端末も処理をするので一つに対する負担が少ないの



なるほど~
ブロックチェーンの使われ方



ブロックチェーンについて、はだいぶ理解してきた!
けど…実際どこで使われているの?



よく聞いてくれました!つい仮想通貨やNFTの取引ばかりに目がいってしまうけれど実際こんなところでも使われているよ!





え、難しい技術だと思ったら意外に身近に使われているんだね!



例えば、世界中ではこんな企業がブロックチェーン技術を活用しているよ





ユニリーバやVISA、MIZUHO銀行など聞いたことある会社もある!



そうなの、浸透しているのはごく一部かもだけれどこれからが楽しみよね!
ブロックチェーンの課題



ブロックチェーンがすごい革新的って事実はわかった、逆にデメリットとかあるの?



そうだね…ブロックチェーンは3つの課題、トリレンマがあるよ





トリレンマ?新しい横文字が出てきた―



ジレンマは聞いたことあるかな?いうなれば3つの矛盾、てこと



イーサリウムの発明者、Vitalik Buterin氏によって提唱されたのよ



3つのものを同時に満たすものはほぼ無理?



2つまではOKでも3つ同時に満たす技術はまだ難しいとされてるの…これからの発展に期待ね!
トリレンマ①スケーラビリティ



ちなみに、スケーラビリティ…って何?



スケーラビリティとは、よく拡張性と訳される言葉



毎日毎日記録されているから、データがどんどん増えていって、処理速度が遅くなってしまうの



うわあ、確かにパソコンもデータがたまっていくと重くなるもんね



そう、スムースな取引ができないとやっぱりストレスだよね
トリレンマ②非集権化



これはどういうこと?ブロックチェーンて中央集権とは逆だから画期的っていうけど、これがトリレンマの1部なの?



そう、よく知ってるね。中央集権=1つの運営主体がデータを管理してるってことだけど、ブロックチェーンは様々な媒体がデータを共同で管理しているね



非集権化を保つには、より多くの媒体がデータを共有しなければいけないけど…



あ!そうか!多くの媒体が関わることでどんどんデータが増えてスケーラビリティに影響するとか…



まさにその通り。多くの媒体がデータを持ってるとセキュリティは確保されやすいんだけど、スケーラビリティに問題が起きやすい。
一方、スケーラビリティを保ちたい場合は全体の処理時間は短くなるけどセキュリティに問題が起きやすい、てことね
スケーラビリティ③セキュリティ



最後にセキュリティ、これはイメージがつくかな?



ブロックチェーン上のデータが勝手に盗まれたり、悪い人たちに使われないようにするってことだよね!



そう。スケーラビリティを抑えて(処理速度を速めて)セキュリティを保つには、たくさんの媒体があると邪魔なので非集権化に影響が起きやすいの
一方、非集権化とセキュリティを保とうとすると処理が遅くなったり、データが膨張してスケーラビリティに影響を及ぼすよ



そう。ちなみに詐欺の手口などはこちらの記事で紹介しているから読んでみてね


ブロックチェーンのまとめ



では最後にブロックチェーンについてのまとめていきましょう
- 定義:情報を時系列順に正確に記録する技術
- 特徴
・情報の改ざんが難しい
・取引参加者ほぼ全員が記録を持つ
・運営者の維持コストが低い - ただし、規模性・セキュリティ・非集権化の3面で課題は残る



まだ課題は残るけどもうすでにいろいろなところで使われている技術なんだね



そうだね、Web3業界はもちろんいろんなところに普及していくといいね
次回は、Web3.0の取引で使われる暗号資産(仮想通貨)を詳しく解説していきます

